私は今、パソコンのキーボードを叩きながら、背中に寒気を感じています。
それはふと、昔の事を思い出したからでした。
確か私が、小学生の5,6年の頃だったと思います。
私の家から、2キロ程離れた親戚の家の近くに高さ100メートル位の小山がありました。
麓の鳥居をくぐって、階段を50メートルほど上ったところに、7,8メ
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そこには、それはそれは小さな社(やしろ)がありました。
そして、丁度社のまん前にやや大きな木があったのです。
ある時、親戚の家に寄った帰り、日も暮れかかる夕暮れ時に、何を思ったかロープで仕切られた鳥居をくぐり抜け、なにかに導かれるように階段を上っていました。
前に来た時と違い、階段の周りには雑草が生い茂り、境内の社も枯葉や木のクズなどで覆われています。
いかにも長い間手入れをしていないのはあきらかでした。
しかし、境内から見下ろす景色はとても爽快できれいなのです。
ましてや、夕暮れ時の景色はなお更でした。
ふと、社の前の木を見ると、大きな枝から二つの紅白の腰巻きのような布切れが並ぶように垂れ下がっています。
誘われるようにその布にぶら下がり、ターザンの如く揺り動かしました。
これは面白い。
麓に向かって揺れる度に地面が消え、まるで高さ50メートルの空中を飛んでいるようです。
10回近く揺らした時でしょうか、ちょっと生暖かい風が吹き、真下に吹き飛ばされそうな気がしました。
人か動物の気配を感じます。
振り返っても誰もいま
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何故か、背筋が寒くなった為、慌てて家に帰ることにしました。
翌朝学校で、その話をクラスメイトにすると、面白そうだから今度一緒に行こうと誘われます。
ところが偶然でしょうか、そのすぐ後のホームルームで先生が驚くべき事を話しました。
「君らを怖がらせるつもりはないが、あの社には近づかないように。」
「今日から、禊(みそぎ)供養が始まりますので。」
理由を聞くと、半年ほど前によその町から来た若い男女が、二人そろってあの木で首吊り自殺をしたらしいのです
法國自由行。
第一発見者は、境内の方から糞尿の臭いがするので、近づいたとのこと。
首吊りで死んだ人は穴と言う穴から、体中の物が流れ出るので後始末が大変だと言っていたそうです。
もしかしたら、あの布は・・・。
私はその後、二度とその社に行くことはありませんでした。