でも、Dになってから説明しても面倒な奴は出てくると思うんだけど。そうしたら追放でもするのだろうか?
だがまあ、俺も10回任務を成功させて試
DR REBORN投訴験を受ければ税を納めなくても済むわけだ。逆に向上心が無いといつまでも税を納めながらヒーヒー言うハメになる、と。
「ちなみにBランクからは国からの強制任務を受諾する代わりに定期的に金が入るんだぜ。受諾しなくてもいいが。最近は安定して大きな
DR REBORN投訴戦争も無いし、レイラさんは良い時期に上がるな。Bから騎士爵くらいの権限ももらえるし」
「免責事項には一番高いのはSと書かれていましたが、なった人は居るんですか?」
「ああ、あれは貴族の見栄で作られたもんだよ。伯爵権限まで持てるが、領地ももらえない法衣貴族扱いだし、そこまでランクを上げてるのはとどめばかり刺しているボンボンだ」
「ああ言うのを俺達の間だと残
DR REBORN投訴飯漁り(スカベンジャー)って言うんだ」とトムが続ける。一方ヘンリーは不機嫌で俺に話しかけてこない。大佐ばりの目の押さえ方してたし、しょうがないか。
「さて、と、楽しいおしゃべりも終了だ。荷造りも終わったし、行こうぜ」
「あいよ」
「ええ」
トムの号令で「疾風の牙」のメンバーがキャラバンの前方へ偵察に向かった。為になる話だった。
俺達臨時メンバーは再びキャラバンの最後尾で警戒していた。時折小規模な襲撃があるものの、レイラのクロスボウによるヘッドショットで速度を緩めることなく進んだ。
「でも、レイラさんって器用ですね」
「ん、何?」
「剣が主みたいですけど、こんな揺れるバイクの上でろくな照準も付いていないクロスボウで頭を外さないんですから」
「そう褒めないでよ。馬に比べれば揺れも少ないし、はるかに楽ね」
「それでもです」
最悪至近距離ではゲートで取り出したサブマシンガンを使うことを想定していたが、レイラが上手過ぎてリボルバーすら出番が無い。気楽なものだ。